豊産業では、長年にわたり海上保安庁の巡視船・巡視艇や神戸税関監視艇、警察用船舶など“官公庁船”の造修を数多く担ってきました。その技術力を活かして、小型船舶の新造船事業にも着手。主に、グループ会社である富士海事工業が手掛ける各種作業船を押航するための「押し船」の建造を行っております。
グループシナジーを活かして、「作業船」と「押し船」をセットで提供できることが強み。多くの港湾土木工事会社様から高い評価をいただいており、3年先まで受注案件を承っている状況です。豊富な実績をもつ小型船舶造修とともに、新造船部門にもさらに力を入れ、事業の拡大を図ってまいります。
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長年培ってきた技術を、新たな分野に展開
新造船の建造から修繕まで、ワンストップで担える技術力
【主軸事業に成長した新造船部門】
主に手掛けているのは、各種作業船を押航するための「押し船」と呼ばれる小型船舶。作業船は、港や海における土木工事に必要不可欠なもので、海に囲まれた日本では10,000隻以上の作業船が活躍していると言われます。この作業船は、自力では運航できない非自航船。そこで、我々がつくる押し船(タグボート)が活躍するというわけです。
当社の強みは、小型船舶の建造を設計から製作、表面加工、組立、塗装、出荷にいたるまで、自社一貫体制で担えること。エンジンなどの精密機器も、協力会社と連携することで仕入れから据え付けまでワンストップで手掛けています。つまり、一隻まるごと作り上げる技術がある。完成/出荷までトータルで半年という速さでお客様のもとへお届けしております。
また、納品後のアフターフォローに関しても、専属チームがきめ細かく対応。ニーズは年々伸び続けており、現在、船体ブロック製造事業と肩を並べるほどの主力事業に成長しています。
【官公庁からも高く評価される造修技術】
これまで、数多くの小型船舶の建造・修理工事に携わってきた当社。18m・35m級2基の上架船台にて、350tまでの船舶造修を手掛けています。
特に、巡視船・巡視艇・監視艇・警察用船舶など「官公庁船」の実績が豊富。このことからも、当社の技術力の高さがお分かりいただけるでしょう。
<小型船舶造修作業の流れ>
‣上架工程
電動ウインチを使い、海上より船を船台へと引き上げます。
‣船底洗浄工程
‣プロペラ・軸抜き工程
プロペラや軸を外して研磨後、寸法計測を行います。
‣亜鉛板工程
船体外板の劣化を保護する亜鉛板の取替え
‣主機・補機・発電機換装工程
不具合のある主機や補機・発電機の取替え
‣排気管取替え工程
排気管継手廻りの補修および断熱工事
‣船内配管取替え工程
‣下架工程
作業終了後、電動ウインチを使い海上へ船を降ろし、出港まで係留します。